この頃、パワハラというワードをよく耳にします。
ニュースや報道を見ると多くの人が被害にあっています。
ぼく自身もパワハラ被害の経験があり、その期間について「よく我慢したな。もうあの頃には戻りたくない。」という気持ちです。
現在、パワハラ被害を受けている人たちは大きな悩みを抱え、仕事や勉強に大きな支障をきたしていると経験上、想像しています。
ぼくの経験や対処法がパワハラ被害の負担軽減に繋がればと思い、当時のことを紹介します。
パワハラについて
パワハラとはパワーハラスメントの略称で、定義としては優越的な立場から業務の必要性や範囲を超えた言動で、被害者の就労環境が害されるものとされています。
「業務の必要性や範囲を超えた言動」の基準の明確化が困難だと、ぼく自身は感じました。
上司は「会社のため」「組織のため」「チームのため」と、絶対に間違いのない正しいことをしていると正義を振りかざしていました。
まあ、価値観は人それぞれなので、上司にも言い分はあると思います。しかしながら、自分の行動が自分の正義である「会社のため」等の正常な機能を妨げているということには気付いていません。
パワハラする人は頭がいい?
よくこう評価されます。しかし、ぼくの意見としては、頭がいいというよりかは勉強ができるという印象です。
上司も、地元ではそこそこの進学校で常に成績は一桁だったと自慢していました。
ただ、自分の行動が巡り巡って、自分の正義を否定しているのに、その事実について深く考えずに相手を攻撃するだけでした。
パワハラする人は仕事ができる?
一般的には職場内の人間関係を尊重し、職場の環境を良くすることで生産性や効率化の向上を図ります。これについては、多くのアンケートを行い数値化した結果の事実であり、職場における様々なマネジメント研修でも職場内環境は重要な位置づけとなっています。
ぼくの上司の考え方は「職場は仕事をしにきているので、誰にどう思われようが関係ない。結果だけ残せばいい。」というものでした。
「結果がすべて」を、僕は否定しません。しかし、管理職ともあろう者が、口では「会社のため」などと言い、結果として職場の生産性や効率化を低下させていて、その原因は自分以外の者の責任であると考えているのです。
つまり、相手のことを考えず業務の指示を行い、仕事を押し付け、依頼された仕事を自分以外の者にさせても何の後ろめたさも感じないため、一方的に自分の仕事量を減らすことができることから「仕事ができる」と勘違いされていると考えています。
相手が電話をしていようが、業務の話をしていようがお構いなしで、「私の案件の方が重要だ。今すぐ止めて私のいう仕事をしろ。」「その電話早く切ってくれないか。重要な話がある」などなど、こんなことを普通に言えたら、そりゃ仕事は進むわな!ということです。
相談先
上司は会社内でパワハラで有名だったので、誰も上司に注意や指導をしませんでした。何なら、「上司○○なんやってな。大変やな。頑張れ。」「今まで何人も被害受けた人いるから、聞き流して乗り越えな。」などと、被害者が我慢しろ的な風潮でした。
初めの5カ月は我慢しましたが、体調を崩し心療内科にも通院するようになってしまったので、泣き寝入りや我慢することはやめました。
社内の人事部の人事担当者に、○月○日にこんなことを言われたとありのままを記録し報告しました。
また、部下が上司を評価する人事評価制度では、管理職としての資質などについて、一切の忖度をせず評価し提出しました。
結果
面談中に何度も、「このまま変わらんかったら仕事辞めないかんようになるぞ。」と言われていました。なので、最終的な決着が必要になった場合に、同様の発言をしたら「じゃあ、あんたと私でどっちが会社にいらんのか匿名でアンケートして、いらんて評価が多いほうが辞めようや。経営者でもないのに人に辞める辞めんの話するいうことはそういうことや。」って言おうと決めていました。
しかし、そこまでの準備も必要なく、その上司から離れることができ、今は平穏に仕事に行くことができるようになりました。
まとめ
終わってしまえば過去のこととして振り返ることができますが、パワハラ被害が現在進行形の場合は、思考力が鈍りよい解決策が見つかりません。
今思えば、非常識な発言を普通にできる価値基準の上司に対し、自分の価値基準で接していたことが間違いだったのかもしれません。
例えば、
上司「何でこれできてないんや!」
ぼく「優先順位の高い業務を先に処理していました。今週中には報告します。」
ではなく、
上司「何でこれできてないんや!」
ぼく「何でもかんでも思い付きで仕事振ってこられたらできませんよ。大体、この仕事急がん
ので報告は月末でええ言うてましたよね。」
くらいのやり取りしたほうが良かったのかもしれません。
ただ、当時は思考力が低下し正しい行動が分からず、ひたすら防御していました。
やはり、パワハラ被害は深刻だと思います。